1956年(昭和31年)のこの日、後楽園球場で行われたプロ野球・巨人中日戦で、巨人の樋笠一夫(ひがさ かずお、1920~2007年)が史上初の「代打逆転サヨナラ満塁ホームラン」を打った。
この日、巨人は中日の先発・大矢根博臣から9安打を放ちながら無失点に抑えられ、杉山悟の本塁打などで0対3とされ、迎えた9回裏、無死一、二塁として中日はエース・杉下茂をリリーフに送る。
広岡達郎のダブルプレーと思われた当たりを野手がファンブルして満塁とし、続く藤尾茂が三振に倒れ、1死満塁となった場面で、打席に投手の義原武敏の場面で水原茂監督は代打に樋笠を送った。
「杉下は必ず直球で勝負する」と読んでいた樋笠は、第3球目の内角高めのストレートを左中間スタンドへ、日本プロ野球史上初となる「代打逆転サヨナラ満塁本塁打」を放った。ホームイン後、樋笠はナインから胴上げされている。スコアは4対3。
このドラマチックな本塁打は、今でも色あせることなく語り継がれている。日本プロ野球における「代打逆転サヨナラ満塁本塁打」は、2011年(平成23年)シーズン終了までに樋笠を含めて8例が記録されている。
リンク:Wikipedia