スペインのバルセロナなどがあるカタルーニャ地方の習慣で、守護聖人サン・ジョルディを祭る日。
この日は聖人サン・ジョルディが殉教した命日である。この日に、男性は女性に勇気のシンボルである「赤いバラ」を、女性は親しい男性に「本」を贈る習わしがあった。この日は『ドン・キホーテ』の作者であるスペインのミゲル・セルバンテスの命日でもあるため、スペインでは「本の日」として、「本の市」が毎年開かれ、「バラ」「本」「サン・ジョルディ」が一緒に祝われるようになった。
カタルーニャ地方には、聖人が退治したドラゴンの血が地面に流れ、そこに美しい赤いバラが咲いたという伝承があり、これにちなんで赤いバラを贈る日となった。この日は「バラの日」とも呼ばれている。
日本では日本書店商業組合連合会、日本カタルーニャ友好親善協会などが1986年(昭和61年)から実施している。また、この日は後にスペインからの提案に基づき国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が「世界図書・著作権デー(世界本の日)」に認定している。