日本地ビール協会を中心とする「地ビールの日選考委員会」が1999年(平成11年)に制定、翌2000年(平成12年)から実施。
日付は公募により応募数543通の中から選定され、「地ビールの日・ビールの日」となった。
1999年4月には記念日の日付の決定を記念したセレモニーが盛大に開催された。「地ビールの日」は同協会のWebサイトにおいて「クラフトビールの日」とも表記されている。
1516年のこの日、ドイツ・バイエルン国王ウィルヘルム4世が発令した「ビール純粋令」により、水、ホップ、大麦・小麦の麦芽、酵母だけがビールの醸造に使用できることとなり、「ビール」が何であるかが世界で初めて明確に定義された。また、この日はドイツにおいて1995年(平成7年)から「ビールの日」となっている。
「クラフトビールの日」は、全国地ビール醸造者協議会、日本地ビール協会、日本ビアジャーナリスト協会などで構成された日本クラフトビール業界団体連絡協議会(略称:クラビ連)が制定。
クラフトビールの普及、ビール文化の向上発展に寄与し、ビールの愛飲家、製造者、販売者、原料・機器生産者など、生産から消費に関わるすべての人が一体となる環境を生み出すのが目的。
「クラフトビールの日」はクラビ連が制定した記念日として、2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
「クラフトビールの日」は、近年「クラフトビール」という言葉が一般的となってきたことを踏まえ、より一層の業界発展とクラフトビールファンの人々とが一体となれる環境づくりを促進したいという思いから再制定された。
「地ビール」や「クラフトビール」とは、元々は小規模ビール会社によるビールを指し示す言葉であった。
日本では緊急経済対策の一環として、1994年(平成6年)4月の酒税法改正により、ビールの最低製造数量基準が年間2000kLから60kLに緩和されたことを受けて、全国各地で地域密着型・小規模醸造のビール会社が誕生し、地方ローカルブランドの「地ビール」が造られるようになった。
「クラフトビール(craft beer)」は、英語では「職人技のビール」「手作りのビール」などを意味する表現であり、「クラフトビア」と表記されることもある。
関連する記念日として、8月第1金曜日は「世界ビール・デー」、3月8日は「ビールサーバーの日」、11月16日は「いいビール飲みの日」、毎月20日は「ワインの日」となっている。