JA沖縄経済連(現:JAおきなわ)と沖縄県が1997年(平成9年)に制定。
日付は「ゴー(5)ヤー(8)」と読む語呂合わせと、5月からゴーヤーの出荷が増えることにちなんだもの。
沖縄名物のゴーヤーの消費拡大が目的。語呂合わせの数字を逆にした8月5日は「裏ゴーヤーの日」であり、この5月8日から8月5日までの期間には、美味しいゴーヤーを県内外に幅広くPRするためのキャンペーンやイベントが実施される。
ゴーヤーは、ウリ科の「ツルレイシ」という植物で、一般的には「ゴーヤー」のほか、「ニガウリ」などの名前で呼ばれる。沖縄本島では「ゴーヤー」と呼ぶのが一般的で、全国的には「ゴーヤ」と呼ばれることも多い。
和名としては「ツルレイシ」「ニガウリ」が使われる。「ツルレイシ」の名前は、イボのある果実の外見と、完熟すると仮種皮(種子の表面を覆っている付属物)が甘くなるという2点で、ムクロジ科の果樹であるレイシ(ライチ)に似ていることに由来する。つまり、「蔓(つる)に実るレイシ」という意味である。「ニガウリ」の名前は、果肉が苦いことに由来し、漢字では「苦瓜」と書く。
ゴーヤーを材料に使用したゴーヤーチャンプルーは、沖縄料理の中でも特に人気のある料理である。「チャンプルー」とは、沖縄の方言で「ごちゃまぜ」という意味があり、野菜や豆腐など、様々な食材を炒め合わせた料理のことである。キャベツ(タマナー)を使用したタマナーチャンプルーや、もやし(マーミナー)を使用したマーミナーチャンプルーなどがある。
ゴーヤーにはビタミンCなどの水溶性ビタミンが多く含まれる。通常ビタミンCは加熱に弱いが、ゴーヤーのビタミンCは他の野菜に比べて加熱に強いという特徴がある。また、ゴーヤーの果皮表面の緑色の部分に多く含まれる苦味タンパク質には、胃を元気にする健胃効果も期待できる。