石川県加賀市山代温泉に事務局を置く、山代温泉観光協会が制定。
同地にある「薬王院温泉寺」の中興の祖である明覚上人(みょうがくしょうにん)が平安時代後期の1093年に山代温泉にて「反音作法」を著し、言葉の音による五十音の研究について記述した。
このときの配列が現在の五十音図に近いものであることから、山代温泉では五十音図の発祥の地として「今年のにほんごコンテスト」の開催など、「にほんご」や「あいうえお」などに関わる文化的な取り組みを行っている。これらの活動を広く知ってもらい、大切にしたい「ことば」に思いを馳せる機会にしてほしいとの願いが込められている。
日付は5と10で「五十音図」の「五十」に当てはめたもの。また、10日は明覚上人の月命日でもある。記念日は2021年(令和3年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
記念行事の「今年のにほんごコンテスト」では、毎年テーマに合わせて、日本語のひと言で「いま伝えたい言葉」を募集する。また、同年には温泉寺山門前に「あいうえおの郷」モニュメントを建てられた。
山代温泉では日本語を勉強したいと思う子どもや旅行に来る外国の人たちにも「五十音図」というものがあることを知ってもらい、さらに日本語の不思議さや奥深さにも触れてもらいたいとの思いから「山代あいうえ五十音図」を作成した。