沖縄黒糖の日(5月10日 記念日)

沖縄県那覇市に事務局を置き、沖縄県の離島の特産品である沖縄黒糖の安定生産・品質管理の強化などに取り組む沖縄県黒砂糖協同組合が制定。

日付は5月10日で「こ(5)く とう(10)」(黒糖)と読む語呂合わせから。

沖縄黒糖

沖縄黒糖とは、同組合の所属する8つの離島の工場でしか生産されない含みつ糖(さとうきびの全成分をそのまま煮詰めた砂糖)の代表的なもので、煮沸濃縮した搾り汁を無加工で冷却して製造する。糖分の他にカリウム、カルシウム、鉄分など多くのミネラル成分を含み、特有の香味がある。

沖縄黒糖の良さを広く知ってもらい、食べてもらい、活用してもらうのが目的。記念日は2024年(令和6年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

沖縄県黒砂糖協同組合

沖縄県黒砂糖協同組合は2000年(平成12年)4月に設立した団体。組合員数は4会員(2024年8月時点)、出資金は500万円となっている。

沖縄県における黒砂糖の製造は1623年(元和9年)琉球王朝尚豊3年、士族・儀間真常(ぎま しんじょう、1557~1644年)が中国から製糖法を学び県内に普及したことに始まり、2023年(令和5年)でちょうど400年の節目の年となり、県民の生活・文化・経済と深いかかわりを持ちながら発展してきた。

今日では、沖縄県と鹿児島県の離島の一部、農作物の生産状況の厳しい島々において、特産品として生産され続けている。

国民の健康志向の中で黒糖の食品機能が見直されており、さとうきびのみから製造される黒糖は沖縄県の伊平屋島・伊江島・粟国島・多良間島・小浜島・西表島・波照間島・与那国島の8つの離島地域にわたり、合わせた生産量は年間8~9千トンになる。

沖縄黒糖の原料となるさとうきびはCO2の削減効果が大きいこと、搾りかす(バガス)は工場を動かす燃料としていること、残渣(ざんさ:残りかす)についても畑の肥料として循環活用され環境にやさしい産業である。

関連する記念日として、3月10日・11月30日は「砂糖の日」、3月14日は「さーたーあんだぎーの日」、10月17日は「沖縄そばの日」となっている。

リンク沖縄県黒砂糖協同組合Wikipedia

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カテゴリー「5月の記念日」「今日は何の日

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