1941年(昭和16年)のこの日、芝浦埠頭・竹芝埠頭が完成し、東京港が国際貿易港として開港の指定を受けた。これを記念して東京都が制定。
東京港の前身である江戸湊(えどみなと)は、江戸時代に全国からの消費物資が集められ、運河が張り巡らされた江戸とともに発展してきた。しかし、水深の浅さのため海外からの大きな船が入れず、国際貿易港としては横浜港が先に選ばれ、1859年(安政6年)6月2日に横浜港が開港した。
明治以降、東京の貿易は横浜港を外港として依存していたが、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災において、東京港の大型船による海外からの救援物資の受け入れが問題となった。これをきっかけとして、東京港の港湾設備の重要性が認識され、日の出埠頭・芝浦埠頭・竹芝埠頭の開発が始まった。
1931年(昭和6年)に勃発した満州事変以降、軍需拡大とともに中国大陸への物流が盛んになり、東京港の貨物取扱量が増加した。そのような中、次第に国際貿易港として東京港の開港を求める声が高まり、1941年(昭和16年)に開港が実現した。
現在、東京港は日本の主要な国際貿易港(日本五大港)の一つである。日本五大港とは、国土交通省が日本の主要5港としている、東京港、横浜港、名古屋港、大阪港、神戸港のこととされる。
関連する記念日として、6月2日は「横浜港開港記念日・長崎港開港記念日」、7月1日は「函館港開港記念日」、7月15日は「大阪港開港記念日」、12月7日は「神戸港開港記念日」となっている。