スロベニア政府の提案に基づき、2017年(平成29年)12月の国連総会で制定。国際デーの一つ。英語表記は「World Bee Day」。
日付は養蜂が盛んなスロベニアにおいて近代養蜂の先駆者であるアントン・ヤンシャ(Anton Janša、1734~1773年)の誕生日に由来する。この国際デーは、生態系に対するミツバチやその他の花粉を媒介する生物の役割の重要性を認識するための日である。
ミツバチなどの花粉を媒介する動物は、花から花に花粉を運ぶことにより、農作物を含む植物を受粉させ、地球上の生命を維持している。これらの動物は英語では「pollinator」(ポリネーター)、日本語では「花粉媒介者」または「送粉者」「授粉者」などと呼ばれる。ミツバチの他に、チョウやガ、ハナムグリなどの昆虫、コウモリ、ハチドリやミツスイなどの鳥類が知られる。
人間はミツバチなどの花粉媒介者のおかげで食料を得ることができる。また、持続可能な農業や生物の多様性の保全にも重要な役割を果たしている。ミツバチや養蜂を保護することは、生態系を維持すること以外にも、農業を促進し、貧困や飢餓を減らすことにも繋がる。
日本では「みつ(3)ばち(8)」(蜜蜂)と読む語呂合わせから3月8日が「みつばちの日」、「はち(8)みつ(3)」(蜂蜜)と読む語呂合わせから8月3日が「はちみつの日」となっている。