「小満(しょうまん)」は、「二十四節気」の一つで第8番目にあたる。現在広まっている定気法では太陽黄経が60度のときで5月21日頃。
「小満」の日付は、近年では5月20日または5月21日であり、年によって異なる。2024年(令和6年)は5月20日(月)である。
「小満」の一つ前の節気は「立夏」(5月5日頃)、一つ後の節気は「芒種」(6月6日頃)。「小満」には期間としての意味もあり、この日から、次の節気の「芒種」前日までである。西洋占星術では「小満」が双児宮(そうじきゅう:ふたご座)の始まりとなる。
陽気が良くなり、万物に生気が充満し、草木が生い茂るという意味で「小満」とされる。江戸時代の暦の解説書『こよみ便覧(べんらん)』には「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」と記されている。「万物」は「宇宙に存在する全てのもの」、「盈満」は「物事が満ちあふれる様子」という意味がある。
この頃に麦畑が緑黄色に色付き始める。人々の生活の糧(かて)である麦などに穂が付き、ほっと一安心(少し満足)という意味から「小満」になったという説もある。
各地の稲荷神社では五穀豊穣・商売繁盛を願って「小満祭(こまんさい)」が開催される。沖縄では次の節気「芒種(ぼうしゅ)」と合わせた「小満芒種(すーまんぼーすー)」という語が「梅雨」の意味で使われる。
「小満」の日付は以下の通り。