「落語の日」は「らく(ろく=6)ご(5)」(落語)と読む語呂合わせで、落語家の春風亭正朝(しゅんぷうてい しょうちょう、1953年~)が制定したとされる。
東京都新宿の紀伊国屋ホールで「落語の日」制定イベントも行われたが、この企画は周囲の反対もあり、なくなった。
その後、2000年(平成12年)から東京都内の4つの定席と国立演芸場が毎年6月第1月曜日を「寄席(よせ)の日」として、入場料の割引サービスや団扇を配布するなど活動を行っている。
「寄席の日」は、江戸での寄席の発祥が、1798年(寛政10年)6月に、初代・三笑亭可楽(さんしょうてい からく、1777~1833年)により台東区東上野の下谷稲荷社(現:下谷神社)境内で「風流浮世おとし噺」(噺:はなし)の看板を掲げた興行が行われたことが始まりとされることにちなむ。
初代・三笑亭可楽は、馬喰町(現:中央区日本橋馬喰町)生まれの櫛(くし)職人で、この時、山生亭花楽と名乗っていた。名前の由来は「山椒は小粒でぴりりと辛い」から。当代は9代目。下谷稲荷社は、都内最古の稲荷神社でもあり、現在の下谷神社には「寄席発祥の地」の石碑が建てられている。
6月第1月曜日の「寄席の日」の日付は以下の通り。
上の画像の4代目・柳亭市馬(りゅうてい いちば、1961年~)は落語協会の第11代会長を2014年(平成26年)~2024年(令和6年)まで務めた。2008年(平成20年)7月に「山のあな あな ねぇあなた」(ポニーキャニオン)で歌手デビューもしている。落語協会会長の後任は柳家さん喬(やなぎや さんきょう、1948年~)が務める。