内科の日(7月1日 記念日)

一般社団法人・日本内科学会、一般社団法人・日本臨床内科医会が共同で制定。

日付は7月1日を「な(7)い(1)か」(内科)と読む語呂合わせから。

内科の日

多くの人が内科的疾患に悩まされており内科は臨床医学の根幹であることから、一人ひとりが自身の健康を考え、その意識を高めるきっかけの日とするのが目的。内科学の知識を分かりやすく伝え、内科疾患、症候などをより深く理解できる機会を提供したいという思いが込められている。

記念日は2024年(令和6年)5月27日に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

内科学の基礎知識を国民に分かりやすく伝えることで、早期診断や早期発見の重要性を啓発し、生活習慣病や慢性疾患の予防に貢献することを目指している。

また、定期的な健康診断の重要性を強調し、医療機関への定期的な受診を促すことで、予防医療の推進を図る。さらに、内科医療の重要性の社会への認知を広げることにより、医療従事者のモチベーションを高め、医療サービスの質の向上にも貢献する。

日本内科学会

一般社団法人・日本内科学会は1903年(明治36年)に設立した団体で、東京都文京区本郷に事務局を置く。一般社団法人・日本臨床内科医会は1985年(昭和60年)に設立した団体で、東京都千代田区神田駿河台に事務局を置く。

日本臨床内科医会

内科学(internal medicine)は、主に身体の臓器(内臓)を対象とし、一般に手術によらない方法での診療とその研究を行う医学の一分野。医学において古代よりその基礎中心ともいえる領域。

内科学は疾病の本態と原因を明らかにし、疾病を発見し、対処して、患者の社会生活を可能な限りに健康的に維持するための臨床科学である。対照的に外科学がある。

現代の内科学は、物理学・化学・薬理学とともに発展してきたといえる。電気や放射線といった分野での発展は心電図やX線といった技術を生み出した。また、化学合成技術の発展は新たな治療薬と薬物を用いた研究による新たな医学上の発見をもたらした。

その他に大きな飛躍をもたらした代表的なものに、ペニシリンの発見・ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)が挙げられる。

ペニシリンは当初、大量に合成できなかったが、科学技術の発展により、人工的に合成できるようになり安定した量を安価に供給できるようになった。発見者であるイギリス・スコットランドの細菌学者アレクサンダー・フレミング(Alexander Fleming、1881~1955年)は、1945年(昭和20年)にノーベル生理学・医学賞を受賞した。

ポリメラーゼ連鎖反応の技術は様々な分野で利用されているが、内科では特に感染症領域で診断・治療に劇的な変化をもたらした。PCR法の開発者であるアメリカの生化学者キャリー・マリス(Kary Mullis、1944~2019年)は、1993年(平成5年)にノーベル化学賞を受賞した。

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カテゴリー「7月の記念日」「今日は何の日

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