畳表や加工品の材料として生産される「七島藺(しちとうい)」。その全国唯一の生産地である大分県国東半島に位置する国東市(くにさきし)が制定。
日付は「七島藺」を国東地方では「しっとう」と呼ぶことから「しっ(7)とう(10)」と読む語呂合わせから。記念日名は「くにさきしっとういのひ」と読む。耐久性はイ草の数倍と言われ、若草のような優しい香りを持つ「七島藺」を広くPRして産地の振興を図ることが目的。
生産者、大分県、国東市などで「くにさき七島藺振興会」を設立して、生産農家の拡大や広報活動などを行っている。記念日は2015年(平成27年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
シチトウイ(七島藺)は、シチトウ(七島)やリュウキュウイ(琉球藺)とも呼ばれるカヤツリグサ科の植物である。多年生草本で、湿地に群生し、非常に背が高くなる。花茎の茎の部分が長く、畳表などに使われる。
シチトウを使った畳表は、「琉球表」または「琉球畳」と呼ばれる。半畳の正方形で縁なしの琉球畳が多く見られる。また、国東市で生産されるシチトウの畳表は「くにさき七島藺表」と呼ばれ、2016年(平成28年)に地理的表示に登録されている。
シチトウで作った畳表は、希少価値もあり、国産のイ草で作った畳表の数倍の価格で取引されている。また、非常に丈夫であるため柔道用の畳にも使われてきた。ただし、現在のオリンピック柔道会場ではビニール製の柔道畳に変更されている。