東京都千代田区三番町に事務局を置き、学術大会の開催、学会誌の発刊などを行う公益社団法人・日本人間ドック学会(Japan Society of Ningen Dock)が制定。
日付は1954年(昭和29年)7月12日、国立東京第一病院(現:国立国際医療研究センター)で初めて「人間ドック」が行われたことから。
より多くの人に「人間ドック」の受診を促すことで病気の早期発見につなげ、国民の健康増進に寄与することが目的。記念日は2019年(令和元年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
「人間ドック」は、日本独自の発想で予防医学の観点から自覚症状の有無に関係なく定期的に病院・診療所に赴き、身体各部位の精密検査を受けて、普段気が付きにくい疾患や臓器の異常や健康度などをチェックする健康診断の一種である。
「人間ドック」誕生から3年後には全国の病院で次々に創設された。初めは「短期入院精密身体検査」と堅苦しい呼び名であった人間ドックだが、この検査について報道した読売新聞の記事において「人間ドック」という巧みなネーミングがされたことから、やがてこの呼び方が定着したという。
人間ドックの「ドック」は、船を修理・点検するための施設であるドック(dock)に由来する。船のためのドックでは、修理の他に、定期的に陸揚げをして、船底部分に付着した貝類などを除去する作業が行われる。