1925年(大正14年)のこの日、東京放送局(現在のNHK)が愛宕山からラジオの本放送を開始した。
ラジオの仮放送が始まったのはその年の3月22日、東京・芝浦の東京放送局仮放送所からであった。アナウンサーはその第一声「JOAK、JOAK、ジェー、オーゥ、エーィ、ケーィ、こちらは東京放送局であります。」と読み上げた。
「JOAK」とは東京放送局のコールサイン(呼び出し符号)で、無線局の識別ができるようにするためのもの。当時の受信契約数は約3,500件であった。また、1日の放送時間は約5時間、受信料は月額1円であった。
上の画像は、愛宕山(あたごやま)当時の東京放送局で、建物には「JOAK」の文字を確認できる。現在では当地にNHK放送博物館がある。また、愛宕山には歴史ある愛宕神社や曹洞宗青松寺がある。そして、現在では愛宕山の周囲には愛宕グリーンヒルズツインタワーなど超高層ビル群が存在する。
愛宕山は、当時の東京府東京市芝区、現在の東京都港区愛宕にある丘陵。標高は25.7m。天然の山としては東京23区内で最も高い。江戸時代から愛宕山は信仰と、山頂からの江戸市街の景観の素晴らしさで有名な場所であった。
関連する記念日として、3月22日は「放送記念日」、2月13日は「世界ラジオデー」、11月1日は「ラジオ体操の日」となっている。