東京都千代田区神田佐久間町に事務所を置く発泡スチロール協会(Japan Expanded Polystyrene Association:JEPSA・ジェプサ)が制定。
日付は「発泡スチロール」は日本の食生活に欠かせない海の恵である魚介を運ぶ容器として活躍していることから「海の日」と同じ7月第3月曜日に。
白くて軽く、原料が少なてすむ省資源の素材の発泡スチロールの特性を多くの人に知ってもらうことが目的。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
発泡スチロール協会は、発泡スチロールに対する正しい理解の普及と啓蒙、発泡スチロールの再資源化活動の維持・推進などを主な事業としている。
「発泡スチロールの日」の日付は以下の通り。
発泡スチロールは、1950年(昭和25年)にドイツで開発され、日本では1959年(昭和34年)より国産化され、60年以上の歴史がある。
当初は、コルクの代替品として冷凍・冷蔵用として使われていたが、発泡スチロールの持つ優れた特性を活かして、生鮮食品の輸送箱や家電やOA機器の緩衝材、住宅建材など私たちの生活の身近なところで使われるようになった。
発泡スチロール製の魚箱は、1966年(昭和41年)頃から丸干しやアジの開きなどの加工用魚箱が開発され、一つの市場を形成した。
鮮魚箱の分野では、木箱が使用されていたが、木材の価格の高騰、流通手段の変化により、1967年(昭和42年)頃よりカツオ・イワシなどの鮮魚箱として穴あき発泡スチロール魚箱が使用されるようになり、その後に蓋付魚箱が開発された。
これにより鮮魚と海水、氷を入れ、そのまま消費地へ運ぶという画期的な方法がとられ、「保冷性=鮮度保持」に威力を発揮するとともに「軽くて丈夫」「水を通さない」という特性から需要は急拡大した。
さらに、リンゴ箱に代表される農産箱の需要も加わり、容器分野は国内の発泡スチロール市場の約6割を占める最大需要分野となっている。