福島県喜多方市が制定。
日付は「喜多方ラーメン」の「喜」は草書体では「㐂」と表すことができ、それは「七十七」とも読むことができること、また「喜寿」にもあやかり7月17日を記念日としたもの。
同市の名産品として知られる「喜多方ラーメン」はその美味しさから札幌ラーメン、博多ラーメンと並び、日本三大ラーメンに数えられている。
およそ100年の歴史をもち、市民をはじめ多くの人々に愛され続けている「喜多方ラーメン」の認知度をいっそう高めるとともに、市民の「ラーメンのまち喜多方」意識の高揚、さらには「喜多方ラーメンブランド」を全世界に発信する契機とすることが目的。
記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
喜多方(きたかた)ラーメンは、福島県喜多方市発祥のご当地ラーメンである。スープは醤油味の透明な豚骨スープが基本で、あっさりした味わい。豚骨のベースと煮干しのベースを別々に作り、それらをブレンドしたものを提供する店もある。
醤油味がベースだが、店によっては塩味や味噌仕立てなど千差万別である。麺は「平打ち熟成多加水麺」と呼ばれ、幅は約4mmの太麺で、切刃番手は12番および14番が使われる。独特の縮れがあり、食感は柔らかい。
具はチャーシューを大き目(または多量)にのせるのが特徴だが、ねぎ、メンマ、なるとなど一般的な構成であり、オーソドックスなタイプのラーメンである。
1927年(昭和2年)、「源来軒」創業者の潘欽星/藩欽星(ばん きんせい、1905~1994年)が、中華麺に近い「支那そば」を打ち、屋台を引いたのが原点である。
その味は市民生活に浸透していくこととなった。潘は中国・浙江省出身で、大正末に日本で働こうと渡航してきて、喜多方で中華麺の製造・販売を始めた。
その後、潘の「楽天支那そば」作りのノウハウを継承する人間が増え始め、「満古登(まこと)食堂」「坂内(ばんない)食堂」など市内の多くの「食堂」が「支那そば(中華そば)」をメニューに出すようになった。このような流れから、現在も市内の多くのラーメン店が「○○食堂」という屋号を使っている。