スタンプラリーの日(8月8日 記念日)

愛知県名古屋市西区に本社を置き、インキ浸透印「Xスタンパー」、スタンプ台、ネームペンなどで知られるシヤチハタ株式会社が制定。

日付は数字の「8」は「スタンプラリー」の巡ることを連想させ、漢字の「八」は字の形が人と人とがつながって栄える「末広がり」の意味から8が並ぶ8月8日としたもの。

スタンプラリー

同社は観光地や商店街、鉄道の駅などで一つのテーマに沿ってスタンプを押して集める「スタンプラリー」のトータルプロデュースを手がけている。

自分の足で巡り、自分の手でスタンプを押す、その過程で人と人とが出会うコミュニケーションツールの「スタンプラリー」の楽しさをより多くの人に知ってもらい、地域の活性化や思い出作りに役立ててもらうのが目的。

同社は2011年(平成23年)に「スタンプラリーの日」を制定し、活動してきた。その後、記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

シヤチハタのロゴ

シヤチハタ株式会社は1925年(大正14年)1月に舟橋商会として創業した。インキが浸透してスタンプパッドが乾かない「万年スタンプ台」を開発・発売した。使うたびにインキをしみ込ませる必要のない「万年スタンプ台」は飛躍的な業務の効率化に貢献した。

その後、1941年(昭和16年)9月24日に会社が設立した。インキが浸透し、スタンプ台不要で連続して押せるスタンプ「Xスタンパー」が発売されたのは1965年(昭和40年)11月のことである。

Xスタンパー

シヤチハタの使命は、いつの時代でも「便利」「楽しさ」「安心・安全」という価値を社会に提供し続けることである。また、同社はアナログでもデジタルでも「しるしの価値」を提供し続ける集団でありたいと考えている。

「スタンプラリー」は、子どもから大人まで楽しめるイベントとして全国で親しまれている。シヤチハタは、100年近くの歴史の中で培われた技術とノウハウを生かし、大型の万博から商店街で開催されるものまで、スタンプラリーのサービスを提供してきた。

近年、ネット上でのバーチャルなコミュニケーションの普及に伴い、人々が直に触れ合うコミュニケーションが希薄化している傾向にある。しかし、2011年に発生した東日本大震災では送電が停止し、輸送網も寸断され、日常から顔の見える距離で人と人とが関わり合うことの必要性が再認識された。

そこで、シヤチハタは「8月8日スタンプラリーの日」を設立し、これを契機にスタンプラリーの楽しさはもちろん、スタンプラリーを通じたコミュニケーションを広く多くの人々に訴求し、地域活性化や心あたたまる思い出作りにも貢献している。

重ね捺しスタンプラリー

最近ではカラフルなイラストが楽しめる「重ね捺しスタンプラリー」というものもある。イラストを色ごとに分けてスタンプにし、スタンプを1色ずつ重ねて押していくとカラフルな一枚の作品に仕上がる。このアイデアは浮世絵から着想を得たものである。

リンクシヤチハタWikipedia

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カテゴリー「8月の記念日」「今日は何の日

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