東京都中央区日本橋本町に事務局を置く一般社団法人・日本CRO協会(Japan CRO Association)が制定。
日付は同協会が1994年(平成6年)9月1日に発足したことから。CROとは「Contract Research Organization」の略で、製薬会社が行う医薬品の臨床試験や承認審査などについて受託・代行を行う医薬品開発受託機関のことである。CROの意義を協会の会員が再認識し、今後の発展に寄与することが目的。同協会は2019年(令和元年)で25周年を迎え、記念日は同年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
「より良い医療をできるだけ早く患者さんに届ける」それが医薬品・医療機器の開発パートナーであるCROの使命である。CROが携わる業務の範囲は多岐にわたり、それぞれの業務で高い専門性が求められる。
CROは「臨床試験のプロフェッショナル」として、医薬品の開発を支援している。日本で初めてCROが登場したのは1980年代のことだが、その後の認知度拡大や、関連する法規定の整備もあり、今では医薬品開発に欠かせない存在となっている。
新たな医薬品の安全性・有効性を科学的に検証するために、被験者への影響を調べるのが「臨床試験(治験)」である。臨床試験では厳格に定められたルールに則り多くの段階を経る必要があり、全てを終えるまでには膨大な時間と費用がかかる。法的手続きなども段階ごとに発生するため、多くの開発品目を抱える製薬会社にとって、大きな負担となっている。
CROはこうした様々な業務を製薬会社に代わって行うことで、医薬品の安全・安心を支えるとともに、新薬開発のスピードアップにも貢献し、一日でも早く患者さんの元へ届けるサポートをしている。