1951年(昭和26年)のこの日、初めてCMソングを使ったラジオCMが中部日本放送(CBC)・新日本放送(NJB)でオンエアされた。
小西六写真工業株式会社(現:コニカミノルタ株式会社)の「さくらフイルム」のCMだったが、歌の中に社名・商品名は入っていなかった。
民間ラジオ放送がスタートしたのが同年9月1日。同社は民放第一声で新番組をはじめたいという想いから30分の番組枠を購入。人気作詞・作曲家の三木鶏郎(みき とりろう、1914~1994年)に委嘱した。
これに対して三木は、NHKではできないものは何かと考え、コマーシャルソングを提案。あえて、会社名や製品名を出さない日本で初めてのCMソング「ボクはアマチュアカメラマン」が誕生した。
歌は歌手・ウクレレ奏者の灰田勝彦(はいだ かつひこ、1911~1982年)が担当した。灰田は初期のNHK紅白歌合戦の常連大物歌手の一人でもあり、計6回出場している。
関連する記念日として、民間ラジオ放送がスタートした9月1日は「民放ラジオ放送開始記念日」、日本初のテレビCMが放送された8月28日は「テレビCMの日」となっている。