東京都港区浜松町に本社を置き、様々な化粧品やビューティー関連商品を製造・販売する資生堂ジャパン株式会社の中四国営業本部が制定。
日付は平安時代の頃から9月9日の「重陽の節句(ちょうようのせっく)」に菊に綿を被せて朝露を染み込ませ、その綿で顔や体を拭い健康や長寿を願う「着せ綿(きせわた)」という風習があり、これが現代の「化粧水」に通じるとの思いから。
健やかで美しい肌になりたい全ての人を応援し、記念日を通して「化粧水」の良さや使い方をより多くの人に伝えることが目的。記念日は2020年(令和2年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
資生堂は、1872年(明治5年)に日本初の洋風調剤薬局「資生堂薬局」として東京・銀座に創業した会社である。創業者は福原有信(ふくはら ありのぶ、1848~1924年)で、その後に化粧品業界へ進出し、化粧水など数多くの化粧品を製造・販売してきた。
1897年(明治30年)に化粧品事業に参入する際に製造・発売した最初の化粧品が高等化粧水「オイデルミン(EUDERMIN)」である。その当時から販売され続けているロングセラー商品の一つ。「オイデルミン」という名前は、ギリシャ語の「eu」(良い)と「derma」(肌)に由来し、「良い肌」という意味である。
鮮やかな赤い液色が特徴で、「資生堂の赤い水」と呼ばれて好まれた。2020年9月時点で、発売当初のデザインを守るふき取り用の化粧水「オイデルミン(N)」(上の画像の左側)と、1997年(平成9年)に発売100周年を記念して大きくデザインを変えて発売された高機能な保湿化粧液「オイデルミン」(画像の右側)がある。