「国民の祝日」の一つ。1948年(昭和23年)に公布・施行された「国民の祝日に関する法律」(祝日法)により制定。
「秋の彼岸」の中日でもあるため、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」ことを趣旨としている。
この日は二十四節気の一つ「秋分」で、9月23日頃にあたる。昼と夜の長さが同じになる日とされるが、実際は昼の方が若干長い。「秋分の日」の前後三日間とこの日は「秋の彼岸」であり、墓参りをする人が多い。東にある現世と西にある仏の世界が最も近くなるとされる特別な日でもある。
戦前の旧祝祭日では大祭日の一つ「秋季皇霊祭」であったが、1947年(昭和22年)に廃止された。祝祭日ではなくなったが、「秋季皇霊祭」は宮中祭祀の一つであり、歴代の天皇・皇后・皇親の霊を祭る儀式として、現在も「春分」(3月21日頃)における「春季皇霊祭」とともに宮中で行われている。
「秋分の日」の日付は以下の通り。
春分の日・秋分の日の日付は、その前年の2月1日に国立天文台が作成する『暦象年表』という小冊子に基づいて閣議で決定される。よって、2年後以降の春分の日・秋分の日は確定していない。また、祝日法上では「秋分日」としており、日付を指定していない。
従来は9月15日だった国民の祝日「敬老の日」が、ハッピーマンデー制度と呼ばれる祝日法の改正により、2003年(平成15年)から9月の第3月曜という移動日に変更された。
これにより土曜日と日曜日、「敬老の日」「秋分の日」で4連休となる場合がある。さらに「敬老の日」と「秋分の日」の間が平日(火曜日)の場合は祝日法の規定によりこの平日が「国民の休日」となり5連休となる場合もある。
この連休は「春の大型連休」とも呼ばれる「ゴールデンウィーク」(Golden Week:GW)に対して、「シルバーウィーク」(Silver Week:SW)または「秋の大型連休」とも呼ばれる。その他、毎年連休になるというわけではない希少性から「プラチナウィーク」または「白金週間」とも呼ばれる。
カレンダー上において、2019年(令和元年)と2022年(令和4年)は3連休、2020年(令和2年)は4連休であった。2021年(令和3年)と2023年(令和5年)は3連休以上にならなかった。2024年(令和6年)は「秋分の日」が日曜日であり、翌日の9月23日(月)が振替休日で3連休となる。