岐阜県恵那市に事務局を置き、日本の和栗や和栗を使ったお菓子を広める活動を行う一般社団法人・日本和栗協会が制定。
日付は和栗が収穫の最盛期を迎える9月下旬で、「栗(9)を通して、育てる人・菓子を作る人・味わう人の三者(3)がつながり、その輪(0)を広げていきたい」との思いから9月30日を記念日としたもの。
世界に誇れる和栗を未来に残していくために、農家は自信をもって栽培し、多くの人に和栗やその加工品を食べてもらうきっかけとするのが目的。
記念日は2024年(令和6年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。毎年この時期になると、旬の和栗を使った料理やスイーツが飲食店やイベントなどで提供される。
和栗(わぐり)とは、日本原産の栗のことで日本栗とも呼ばれる。一粒が大きく、風味が良く、ホクホクとした素朴な味わいが特徴。一方で、甘さが控えめで、渋皮が剝がれにくく、果肉は割れやすい。
和栗のブランドでは丹波栗が有名で、丹波地方は現在の京都府・兵庫県・大阪府の一部が該当する。丹波栗は品種名ではなく、丹波地方で生産される栗の総称であり、品種としては現在では銀寄(ぎんよせ)となる。
和栗に対して、イタリアやフランス、スペインなどの欧州や西アジア原産の西洋栗、中国原産の中国栗、北米原産のアメリカ栗がある。西洋栗は、やや小ぶりで果肉がしまっていて、渋皮がむきやすい。中国栗では天津甘栗が有名。アメリカ栗は過去に発生した病害の影響で、数が少なく幻の栗となっている。
和栗を使ったスイーツとして、モンブランやパウンドケーキ、パイ、タルト、パフェなどがある。クリームに和栗を使用したモンブランでは、和栗のほっくりとした風味と、優しい甘さを楽しめる。
関連する記念日として、「父の日」である6月の第3日曜日は「モンブランの日」、「重陽の節句」である9月9日に「栗きんとん」を食べる習慣があったことから9月9日は「栗きんとんの日」となっている。
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