調理用具の専門店街として有名な東京・浅草のかっぱ橋道具街の東京合羽橋商店街振興組合が制定。
日付は「どう(10)ぐ(9)」(道具)と読む語呂合わせから。
道具(どうぐ)とは、物を作ったり、あるいは何かを行ったりするために用いる器具の総称。道具にはその使用する目的・分野に応じて様々なものが存在する。
道具の種類として、文房具や農機具、釣り具、馬具、大工道具、家財道具、掃除道具、調理器具、実験器具、スポーツ器具、医療器具、武器などがある。何かを行う上で必須だと考えられたり好都合だと考えられたりする一組(ワンセット)の道具群のことを「七つ道具」と呼ぶ。
かっぱ橋道具街は、東京都台東区の浅草と上野の中間に位置する問屋街で、主に食器具・包材・調理器具・食品サンプル・食材・調理衣装などの各種道具を取り扱う。
「かっぱ橋」は漢字では「合羽橋」と書き、雨具の合羽(カッパ)の字を当てたものである。かつてこの地には城主の下屋敷があり、侍や足軽が内職で作った雨合羽を近くの橋にかけて乾かした。これに由来して橋や地名が「かっぱ橋」と名付けられたとの説がある。
その他にも、この地には妖怪の河童にまつわる伝承があり、河童に由来する説もある。人が洪水対策のために善意で行っていた川の掘割工事を河童が夜な夜な手伝った。その河童を見た人は運が開け、商売も繁盛したという逸話が残っている。
かっぱ橋道具街は、食に関する様々な専門店が軒を連ねる「プロを支えるプロの街」であり、買い物や食べ歩きを楽しめる。毎年この記念日の10月9日前後には「かっぱ橋道具まつり」が開催され、調理道具や食器、食品サンプルなどを扱う専門店が出店して多くの人で賑わう。