郵便に関する国際機関である万国郵便連合(Universal Postal Union:UPU)が1969年(昭和44)に「UPUの日」として制定。
その後、1984年(昭和59年)に「世界郵便の日」と名称を変更した。国際デーの一つ。「世界郵便デー」または「万国郵便連合記念日」ともされる。英語表記は「World Post Day」。
1874年(明治7年)のこの日、全世界を一つの郵便地域にすることを目的に、万国郵便条約によって万国郵便連合(UPU)が発足した。本部はスイスの首都ベルンに置かれている。加盟国間の郵便業務を調整し、国際郵便制度を司る。最も古い国連の専門機関の一つである。
UPUの設立によって、次の3点が合意形成された。①地球上のほぼすべての域から固定料金に近い形で郵便物が送れること。②国際郵便・国内郵便(内国郵便)がともに同様の扱いがなされること。③国際郵便料金は、それぞれの国で徴収し、使用すること。
特に切手を貼った郵便物については、どの国家の切手でも国際的に通用することを万国郵便連合憲章(UPU憲章)で決めている。また、UPUでは国際返信切手券の発行事務などを行っている。
日本は1877年(明治10年)6月1日にアジア諸国として初めて加盟した。国連の設立後、1948年(昭和23年)にUPUは国連の専門機関の一つとなり、2013年(平成25年)9月時点で、192ヵ国が加盟している。
この日を中心とした10月6日~12日の一週間を「国際文通週間」(International Letter Writing Week)としている。記念の郵便切手が発行されたり、日本郵便友の会がイベントを実施している。