よりよい社会づくりを目指す公益財団法人・日本財団と海上保安庁が2020年(令和2年)に制定。
期間は11月1日の「灯台記念日」を初日として11月8日までの8日間。「灯台記念日」は、1868年(明治元年)11月1日(新暦)、神奈川県横須賀市の観音崎(観音埼:かんのんざき)に日本初の洋式灯台「観音埼灯台」が起工されたことに由来する。
期間中、日本財団「海と灯台プロジェクト」を推進する一般社団法人・海洋文化創造フォーラムが主体となり、共催の日本財団と海上保安庁、さらに全国60の「海と灯台のまち」参画自治体や灯台の利活用に取り組む全国20団体などとともに、灯台の魅力発信イベントや灯台クリエイティブコンテストを展開する。
また、この期間中にはシンポジウムやトークショーを含む「海と灯台サミット」、灯台の多角的な魅力を伝える「海と灯台展」も開催され、全国各地において普段は登れない灯台の特別公開・パネル展示なども実施される。
現在、日本には約3000基の灯台がある。それらの中には日本の近現代史において歴史的価値が高いとされる明治期の灯台など、海洋文化資産として地域と一体となって活用する可能性がある灯台が数多く存在している。
「海と灯台プロジェクト」では、航路標識として、従来の船舶交通の安全を担うという重要な役割から広がりつつある灯台の存在意義について考え、灯台を中⼼に地域の海の記憶を掘り起こしていく。また、これまでにない地域と地域、異分野と異業種、日本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく。
灯台有識者および異業種・異分野で活躍する著名人・文化人の人たちが一堂に介し、さらに全国の「海と灯台のまち」と連携しながら、灯台の歴史的・文化的価値を共有し、今後の灯台利活用の可能性についての提言・提案を行う。
灯台は、岬の先端や港湾内に設置され、その外観や灯光により船舶の航行目標となる施設。灯台は塔状の建造物で、最上部には遠方からでも識別可能な強力な光源が設置される。英語では「lighthouse」と呼ばれる。
リンク:海と灯台プロジェクト、Wikipedia