東京都文具事務用品商業組合などが1987年(昭和62年)に制定。
日付は「文具と文化は歴史的に同じ意味をもってきた」ということから、「文化の日」を記念日とした。
文具(ぶんぐ)は、文房具(ぶんぼうぐ)とも言い、仕事場やオフィス、学校などにおいて情報の処理・記録・伝達などのために備えられる道具類を指す。英語ではステーショナリー(stationery)となる。
文房具の「文房」とは、読書や書き物をするための部屋「書斎」のことである。もともと中国の文人の書斎を「文房」と呼び、「文房に備えておく道具」という意味で「文房具」と呼ばれるようになった。
中国では「筆墨紙硯(ひつぼくしけん)」が定番の道具であり、「文房四宝(ぶんぼうしほう)」と称した。そのため、「文房具」はもともと筆・墨・紙・硯(すずり)の4点だけを指す言葉である。
そして、「文具」という言葉は「文房具」を短くした言葉ではない。本来「文具」は、筆・墨・紙・硯を指す「文房具」以外のものを含める言葉である。ただし、現在では辞書・辞典にも「文房具」と「文具」は同じ意味で掲載されており、「文房具=文具」となっている。
文具としては、鉛筆やシャープペンシル、ボールペン、万年筆、インク、消しゴム、鉛筆削り、ペンケースなどの筆記用具、ノートやルーズリーフ、封筒、付箋(ふせん)などの紙類、その他に、ハサミやペーパーナイフ、カッターナイフ、定規、ホッチキス、輪ゴム、のり、そろばん、電卓などが挙げられる。
関連する記念日として、1月11日は「シャー芯の日」、5月2日は「えんぴつ記念日」、9月23日は「万年筆の日」、10月1日は「uni(ユニ)の日」となっている。