予防医学デー(11月5日 記念日)

東京都港区白金にある北里大学北里研究所病院が制定。

日付は「予防医学の父」と言われる北里柴三郎(きたざと しばさぶろう、1853~1931年)博士が設立した北里研究所の設立日である1914年(大正3年)11月5日から。科学的根拠を持った疾病予防・健康増進を図ることができる新たな生活習慣・社会システムを提案し普及させる「予防医学」で、多くの人の健康に寄与することが目的。記念日は2018年(平成30年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

北里大学北里研究所病院

同院は、日本における「近代医学の父」や「細菌学の父」としても知られ、伝染病予防や細菌学の発展に大きく貢献した北里柴三郎によって、1893年(明治26年)に設立された結核専門病院「土筆ヶ岡養生園」を前身としている。以来、120年以上に渡り、博士の信念を守り続けてきた。

北里柴三郎は、破傷風菌だけを取り出し培養する純粋培養や血清療法の確立、ジフテリアと破傷風の抗血清開発など、細菌学の分野で多大な功績を上げ、国内外での伝染病予防と治療に貢献したことで知られているが、そこには「医の基本は予防にある」という信念があった。

北里柴三郎

東京大学医学部在学中に記した学生集会での演説原稿『医道論』の中で、「人民に摂生保健の方法を教え体の大切さを知らせ、病を未然に防ぐこと」と、「予防医学」の重要性を説いている。

また、北里柴三郎は「研究は目的の如何に関わらず、実際に役立つ医療・予防の上に結実されるべき」とし、病気の診断や治療に役立つ研究に注力した。こうした北里博士の信念は、今でも診療と予防、研究に力を注ぐ、同院の姿勢に強く表れている。

リンク北里大学北里研究所病院Wikipedia

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カテゴリー「11月の記念日」「今日は何の日

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