東京都千代田区紀尾井町に事務局を置き、GAPを通じて持続可能な農業の実現に尽力し、広く社会に貢献する一般財団法人・日本GAP協会が制定。
日付は日本発のGAP認証制度を運営するNPO法人・日本GAP協会の設立日である2006年(平成18年)11月14日から。
GAP(ギャップ)とは、農畜産物を生産する工程で生産者が守るべき管理基準とその取り組みのことで、SDGs(持続可能な開発目標)に多くの面で貢献していることから「GAPは農業のSDGs」とも言われる。
同協会は日本の農業のために作られた日本発の認証制度JGAP(ジェイ・ギャップ)とASIAGAP(アジア・ギャップ)を運営している。多くの人にGAPの重要性と価値を知ってもらい、持続可能な農業の推進に役立てることが目的。
記念日は2024年(令和6年)7月16日に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。同年11月27日、記念日登録証の授与式が東京・江東区の有明セントラルタワーホールで開催された「GAP Japan 2024」のオープニングで行われた。
GAPは「Good Agricultural Practices」の頭文字を取ったものであり、「良い農業の取り組み」や「農業生産工程管理」などと訳される。それぞれの単語の意味はGood(適正な)、Agricultural(農業の)、Practices(実践)となる。農林水産省が導入を推奨する農業生産工程管理手法の一つである。
農業を続けていくには、人材不足、高齢化、資材コストといった課題や、農業の衛生管理、農薬・動物用医薬品の適切な使用、水の安全性の確保、労働安全の確保など、取り組むべき多くのことがある。
GAPは「持続可能な農業」のために生産者が取り組むことをまとめた基準である。2015年(平成27年)9月25日に国連総会で採択されたSDGs(Sustainable Development Goals)の17の目標とも親和性が高く、GAPはSDGsに貢献できる内容になっている。
JGAP(Japan Good Agricultural Practices)とASIAGAP(Asia Good Agricultural Practices)はGAPの一つであり、日本で作成された基準である。そのため、国内・アジアに適した内容となっている。JGAP・ASIAGAPには、食品安全、労働安全、農場管理、環境保全、人権の尊重、家畜衛生、アニマルウェルフェアの7つの取り組みがある。
関連する記念日として、9月16日は国際基準のGLOBALG.A.P.(グローバルギャップ)を普及推進する一般社団法人・GAP普及推進機構が制定した記念日として「G.A.P.記念日」となっている。