大阪府大阪市の中心部にあり、「大阪人の美味しい台所」を掲げる大阪を代表する市場の黒門市場商店街振興組合が制定。
日付は「いい(11)いちば(18)」(いい市場)と読む語呂合わせから。
黒門市場(くろもんいちば)は総延長が約580mのアーケード街に、鮮魚をはじめ青果、果物、肉、菓子、乾物、漬物、食堂、衣料店など、様々な店が軒を連ね、どこも活気に溢れている。
2022年(令和4年)に200周年を迎えた黒門市場のさらなる知名度の拡大と、歳末に向けてのこの時期に市場全体を盛り上げていく日とすることが目的。記念日は2022年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
黒門市場は1822年(文政5~6年)に魚商人が日本橋にて魚の売買を行ったことに始まる。現在の大阪市中央区日本橋に所在する市場・商店街で、堺筋から一つ東の筋を中心に、千日前通の南側に展開する。
大阪においては、東成区の鶴橋市場(つるはしいちば)、豊中市の豊南市場(ほうなんいちば)などと並んで食の宝庫として知られる。
黒門市場は付近にあった圓明寺(えんみょうじ)の山門が黒かったことから「黒門市場」と呼ばれるようになった。もっとも、圓明寺があった江戸~明治時代には寺名にちなんで「圓明寺市場」と呼ばれていた。当時の圓明寺は1912年(明治45年)に発生した南の大火(みなみのたいか:難波の大火)で焼失してしまい、移転している。
黒門市場では夏のハモ、冬のフグが名物で、鮮魚店の1割ほどがフグ専門の看板を掲げているほど。アーケード下には約150店舗が並び、通りはいつも大勢の人々で賑わっている。
黒門市場には「食い倒れの街・大阪」らしい食べ歩きメニューも盛りだくさん。鮮魚屋では魚介の串焼き、果物屋でフレッシュジュース、お茶屋さんで抹茶ソフト。市場内を漂う美味しそうな匂いにつられて、ふらっと立ち止まってしまう。それこそが黒門市場の魅力で楽しいところ。