韓国において2020年(令和2年)に韓国農水産食品流通公社(本社:韓国全羅南道羅州市)が制定。
日付は「キムチの原料の一つ一つ(11)が集まって22種(22)の効能がある」との意味合いが込められており、キムジャン(越冬キムチ作り)が始まる時期であることから11月22日を記念日としたもの。
2013年(平成25年)に国連の教育科学文化機関(ユネスコ)の世界無形文化遺産に登録された「キムジャン文化(韓国のキムチ作りと分かち合いの文化)」を継承し、記念日に合わせて様々なイベントなどを開催することで韓国産キムチをさらに広めるのが目的。
記念日は2023年(令和5年)9月に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。同年11月23日(木・祝日)には「韓国キムチの日」登録記念として、東京都新宿区にある歌舞伎町シネシティ広場において「韓国キムチまつり2023」が開催され、韓国キムチ作り体験や韓国キムチの販売が行われた。
韓国農水産食品流通公社は東京都新宿区四谷に東京支社を、大阪府大阪市中央区安土町に大阪支社を置く。日本において韓国農水産物や韓国料理の紹介を行うなど貿易振興活動を行っている韓国政府機関である。
韓国農水産食品流通公社は農業と工業間の格差緩和のために1967年(昭和42年)に農漁村開発公社として発足した。1986年(昭和61年)に農水産物流通公社として拡大改編後、卸売市場育成、流通教育および情報等、流通助成事業を強化、輸出振興事業と農水産食品消費促進事業など事業領域を拡張し、農漁民の所得拡大と経済発展に寄与してきた。
韓国の文化であり、韓国の食を語るのに欠かせないのがキムチ(김치)である。キムチは、主原料である塩漬け白菜に唐辛子粉、にんにく、生姜、ねぎ、大根、塩辛など様々な薬味を混ぜて漬け込み発酵させた食品。
原料となる野菜は白菜だけでなく大根やきゅうりなど様々で、地域や季節、調味料の種類や配合・熟成方法も多様なためキムチの種類は200種を越えると言われている。加えて、各家庭伝来の漬け方があるため、家庭ごとに味が異なるのも特徴。
キムチが世界に知られるようになったのは、1984年(昭和59年)のロサンゼルスオリンピック時に、公式メニューとして採択されてから。それから約30年が過ぎた今、キムチの味と香りは世界に広がり、現在では日本、中国だけでなく、イギリス、オランダ、ドイツ、フランス等、ヨーロッパの各国やアメリカなど世界各地に輸出をしており、約150ヵ国でキムチは食されている。
四季がはっきりとしている韓国では寒い冬に備えて野菜の保存方法が発達し、それがキムチの始まりと言われている。「キムチ(Kimchi)」の語源は野菜を塩水に漬けるという意味の「沈菜(Chimcah)」という言葉に由来する。
キムチはカルシウム、カリウム、葉緑素などのミネラル、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、たんぱく質、各種消化酵素などをバランスよく含んでおり、食物繊維も豊富。生きた乳酸菌も多く含まれているので体の中の毒素を排出し免疫力も高めてくれる。また、カプサイシンの作用で新陳代謝も活発になり、韓国人の健康を支えていると言っても過言ではない。
リンク:韓国農水産食品流通公社、Wikipedia