「ブラックフライデー」(Black Friday)とは、正確には11月の第4木曜日にアメリカで催される「感謝祭」の翌日にあたる金曜日のことである。
そのため、ブラックフライデーの日付は11月の第4金曜日になることが多いが、11月1日が金曜日の年は例外で、ブラックフライデーは11月の第5金曜日となる。近年だと2013年(平成25年)や2019年(令和元年)、2024年(令和6年)が該当し、この場合のブラックフライデーの日付は11月の第5金曜日の11月29日である。
「ブラックフライデー」の日付は以下の通り。
アメリカ合衆国では毎年11月の第4木曜日に「感謝祭」(Thanksgiving Day)が催される。感謝祭は祝日であり、土日に挟まれたこの金曜日も休日となり、連休になることが多い。
小売店などでは大規模な安売りが実施される。これは感謝祭におけるプレゼントの売れ残り一掃セールが実施される日という意味でもある。買い物客が殺到して小売店が繁盛することで知られ、特にアメリカの小売業界では1年で最も売り上げを見込める日とされている。また、年末商戦の幕開けを告げるイベントでもある。
「ブラック」という呼称は、小売業者が売り上げ増によって儲かり「黒字になること」、道路や店舗が混みあって「黒山の人だかりとなること」に由来していると言われる。日本語では「黒字の金曜日」とも訳される。一方で「大量にモノを買わされてしまう暗黒の日」という裏の意味が含まれているという説もある。
日本でも11月は年末商戦を控えて売り上げが伸び悩むため、消費喚起を狙って、ブラックフライデーのセールが開催されるようになった。2016年(平成28年)には、家電量販店のノジマや大手流通企業のイオングループが初めて本格的なブラックフライデーのセールを開催した。
画像元:イオン
日本の場合、感謝祭に類似する祝日である「勤労感謝の日」(11月23日)に合わせて、あるいは冬物ニーズが高まる二十四節気の一つ「小雪」(11月22日頃)に合わせてセールが実施されることが多く、アメリカの「ブラックフライデー」より1週間程度早いことが多い。
モノの大量消費の一因にもなる「ブラックフライデー」に対抗し、地球や人に優しいサステナブルな消費活動を促す日として、同日は「グリーンフライデー」(Green Friday)でもある。