もともとアメリカにおける記念日。アメリカ合衆国議会(United States Congress)が2002年(平成14年)に制定。
英語表記は「National Poinsettia Day」である。日付はポインセチアの名前の由来となったアメリカの初代メキシコ公使ジョエル・ロバーツ・ポインセット(Joel Roberts Poinsett、 1779~1851年)の命日にちなむ。
ポインセットは医師・植物学者・政治家でもあり、1828年に原産地のメキシコでポインセチアを発見してアメリカに持ち帰った。その後、ポインセチアはクリスマス時期に咲く赤い花として世界的に普及していった。
ポインセチア(poinsettia)は、トウダイグサ科トウダイグサ属の植物。常緑性低木。学術上の標準和名はショウジョウボク(猩々木)であり、ポインセチアは通名である。原産はメキシコと中央アメリカ。
日本では11月から12月ごろに茎の上にある葉が赤や桃色や乳白色に美しく色付く。クリスマスが近くなると花屋に鉢物が出回ることから「クリスマスフラワー」とも呼ばれる。そのため日本では冬(大雪から小寒の前日まで)の季語とされている。
日本には明治時代に入って来た。和名のショウジョウボクは、大酒飲みの赤い顔が特徴の伝説上の動物である猩々(しょうじょう)に似ていることから名付けられたとされる。
葉は薄く、楕円形。鮮やかな赤い花が特徴であるが、これは正しくは苞葉(ほうよう)と呼ばれるもので、花の基部にある特殊化した葉である。その赤さはキリストの血の色に例えられる。
一般に鉢植えの植物というイメージが強いが、宮崎県宮崎市堀切峠の沿道には5万本以上植えられており、12月の開花時期には日南海岸の展望と合わせて名所となっている。小さな花が数個固まって咲いているため、1つの花のように見える。