牛耳る(ぎゅうじる)とは、組織や団体などを支配し、自分の意のままに動かすことを意味する。
古代中国において、何人からのメンバー(諸侯)が集まって「これから俺たちは戦うぞ」と誓いを立てる時、そのリーダー(盟主)が牛の耳を斬って(執って)、その生き血をすすった。そして、「俺は飲んだぞ。次はお前だ」とリーダーの立場の人がみんなを引っ張った。この牛の耳を執る儀式で結束を固めたことから、リーダーになることを「牛耳を執る」(ぎゅうじをとる)といい、そこから転じて、組織などを思いのまま動かすことを「牛耳る」と表すようになった。
2017/11/6
カテゴリー「語源・由来」