東京・銀座を空から見てみると多くのビルの屋上に神社がある。これは銀座に限った事ではなく、日本中の屋上にあるのだが、ここには意外な事実がある。
朝日稲荷神社
画像元:神のやしろを想う
銀座の屋上にある神社の一つで、商売繁盛にご利益がある「朝日稲荷神社」に行ってみると、そこには鳥居・手水舎がある。さらに本殿の周りをよく見るとパイプらしき物がある。この屋上にあるパイプは地上へと繋がっている。このパイプは空調管でも排水管でもない。しかし、パイプは神社にとってとても大切な物である。
実はこのパイプは地面と繋がっている事が重要なポイントになっている。そして、このパイプの中には土がびっしりと入っている。
神社の本殿は神様のお家であり、本来、地盤がしっかりしている土の地面に建てなければいけないという考えがある。『日本書紀』においても、「神社は大地に柱を建てて祀る」と記載されている。そのため、土を詰めたパイプを地面から屋上にある神社に繋げている。これにより、屋上にある神社は地面に建っている事にしているのである。
2018/7/27
カテゴリー「歴史・文化」