新品の洋服を買った時に付いてくるのが「布の切れ端」である。これは一体何のために付いているのか。
その理由の一つが、洋服の修理の時に同じ生地で直せるように、共布として「かけはぎ」をするために付いている。かけはぎ(かけつぎ)とは、高度な技術を用いて傷や虫食いなどで空いた生地の穴を修復することである。これは多くの人が思い付く理由である。
画像元:江見屋かけつぎ専門店
もう一つの理由が、洗濯して使い、試し洗いをするためである。洋服の生地によっては洗剤の影響で、変色・色落ち・縮みなどの恐れがある。それらを事前に確認するために布の切れ端が付いている。最近の衣類は高品質になったこともあり、かけはぎよりも衣類の痛みを未然に防ぐことが大きな役割になっている。
2018/9/6
カテゴリー「生活・科学」