ベーグルは歴史的に「美味しくないパン」だった

女性を中心に人気がある「ベーグル」(Bagel)は、外がカリッと香ばしく、中はもっちりとした食感が特長である。都内だけでも30店舗以上の専門店がある。

ベーグル

今では行列ができる店があるほど人気があり、美味しいベーグルだが、歴史的には美味しさとは程遠いものだった。それはベーグルが生まれた歴史に関係している。

ベーグルの発祥については諸説あるが、東欧系ユダヤ人がもともと食べていたもので、ユダヤ人の民族食だった。そのベーグルには、卵もバターも入っていなかった。つまり、乳製品が入っていない。

これが大きなポイントで、ユダヤ教は戒律がとても厳しく、乳製品と肉を一緒に食べてはいけない。そのため、乳製品の入っていないベーグルはユダヤ教の人が肉と一緒に食べる事ができた。もともとはユダヤ人が戒律を守って食べられるものであればよかったので、味は二の次だった。

迫害を受けてきたユダヤ人にとって、敵が来た時に身ひとつで逃げられるように、持ち運びが便利な、小さくて硬い、潰れないパン、そんな便利な食事として作られたものだった。迫害に遭いながらも厳しい戒律の中で食べられる「味は二の次のパン」、それがベーグルだった。

リンクWikipedia

2018/9/26

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カテゴリー「食べ物

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