「ソメイヨシノ」の語源・由来

サクラの品種「ソメイヨシノ」(染井吉野)は、エドヒガン系の桜と日本固有種のオオシマザクラの雑種の交配で生まれた日本産のサクラで、その樹を始原とするクローンである。

ソメイヨシノ

「ソメイ」の名前はもともと地名で、江戸(現:東京都豊島区駒込)にあった「染井村」に由来する。ソメイヨシノは、江戸末期から明治初期に染井村に集落を作っていた造園師や植木職人達によって品種改良と育成がされた。非常に美しい花が咲いた事で日本全国に広がった。

「ヨシノ」は、サクラの名所として古来名高く、西行法師の和歌にもたびたび詠まれた大和(現:奈良県)の「吉野山」にちなんで「吉野」の名前が付けられた。「吉野桜」では吉野山に多いヤマザクラと混同される恐れがあるため、染井村の名を取り「染井吉野」と命名されたと言われている。

ちなみに、ソメイヨシノ発祥の地とされる駒込のJR駒込駅北口には、日本で唯一の桜柄でピンク色の郵便ポスト「さくらポスト」が設置されている。より多くの人にソメイヨシノが駒込で生まれた事を知ってもらうためにこのポストが作られた。

さくらポスト

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2018/10/2

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