寿司で「ネギトロの軍艦巻き」などがあるが、ネギトロの「ネギ」は野菜のネギのことではない。さらに「トロ」もマグロのトロではない。
ネギトロとは、寿司種の一種であり、一般的には生のマグロをペースト状にしたものである。軍艦巻きのほか、細巻きや手巻き寿司にもされ、また丼物(ネギトロ丼)の材料にも使われる。
そもそもネギトロは「中落ち」と呼ばれる普通は捨ててしまう部分を寿司職人のまかないとして生まれた。身を骨の周りから削り取ることを「ねぎ取る」と呼び、そこから「ネギトロ」へと変わったという説がある。
もともと建築用語で構造物をつくる時、地面より下の土を掘ることを「根切り」と呼ぶ。これが寿司業界にも広がり、「ねぎ取る」から「ネギトロ」へと変化していった。
このほかに、ネギトロの元祖である金太楼鮨本店の会長は、家族を連れて浅草の店舗「むぎとろ」によく出かけていたことから、語呂合わせで「ネギトロ」と名付けたと語っており、店の名前に由来する説もある。
一般的には野菜のネギとマグロの脂の多い部位であるトロのことであると解されることが多いが、上記のようにその言葉の由来には出てこない。しかし、最近では実際に野菜のネギを混ぜたネギトロもあり、勘違いしやすい状況であるのも事実である。
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2019/2/7
カテゴリー「語源・由来」