リレー競技の最終走者・泳者を「アンカー」というが、これはもともと別の競技の「綱引き」に由来する。
アンカー(anchor)は、船の錨(いかり)を意味する言葉である。綱引きでは一番後ろに一番力の強く、重しの役割をする、錨のような人を置くところから「アンカー」と呼ぶようになった。そこからリレー競技などにおいて、最後に勝負の行方を決める重要な役割がある最終競技者のことを「アンカー」と呼ぶようになった。
英語の「anchor」には「錨」のほかに「支え」「よりどころ」の意味もある。また、「anchor」は「曲がっているもの」を意味する「ank」または「ang」が語源で、一般的な錨の形がフック状に曲がっているところに由来する言葉である。
2018/12/9
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