冷凍エビフライの衣の量で日本中が大論争だった

最近は冷凍技術の進歩により美味しい冷凍エビフライを自宅でも食べられるようになった。しかし、過去を振り返ってみると冷凍エビフライの衣の量で日本中が大論争になった事がある。

エビフライ

当時1977年(昭和52年)1月19日の毎日新聞には「冷凍エビフライころも論争」という記事にもなっている。現在、冷凍エビフライの衣の割合は「重量の50%以下」という規格がJAS法で定められている。どのような過程でこの割合が決められたのか。ルール制定には激動の歴史があった。

1962年(昭和37年)の発売と同時に冷凍エビフライは大人気商品となった。わずか10年でエビフライの生産量が揚げ物の冷凍食品の約40%を占めるまでになった。一方で急増したのが消費者からのクレームで、その内容は「エビフライの衣が厚すぎる」というものだった。

せっかく今夜はご馳走だと喜んで食べてもエビのあまりの小ささにがっかりする家庭が続出した。しかし、生産者側にも衣を薄くできない切実な理由があった。それは衣が薄くなると食べる時にはがれてしまうというもの。当時の技術では衣の薄い冷凍エビフライを作る事が難しかった。

そんな中で登場したのが悪徳業者で、規定がないのをいい事にエビフライを大きく見せようと衣の量をどんどん増やしていった。衣の量が全体の80%を超える「着ぶくれエビフライ」もあったとか。

しかし、1978年(昭和53年)、ついに「衣論争」に終止符が打たれた。それは農林水産省がやっと動き、エビフライの衣率を50%以下にするという規格を定めた。衣の量に明確な規定ができた事でこの激論は沈静化した。

ちなみに、最新の冷凍技術で作るエビフライは衣の量を30%に抑えているものもあるとの事。冷凍技術の進歩とともに現在では薄い衣でも美味しく食べる事ができるようになった。

2018/12/2

スポンサーリンク

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー「食べ物

関連記事