半分残った千円札は500円と交換できる

千円札が破れたり、燃えたりした場合でも半分残っていれば、銀行に持って行くことで500円と取り換えてもらえる。

千円札の半分を500円と取り換えてもらい、千円札の残り半分が後から見つかった場合でも、その残り半分を500円と取り換えてもらえる。

日本銀行ではホームページ上で「損傷銀行券の引換基準」として、「表・裏両面があること」のほかに以下のように記載している。

  • 面積が3分の2以上の場合は全額として引換え
  • 損傷銀行券の引換基準1
  • 面積が5分の2以上、3分の2未満の場合は半額として引換え
  • 損傷銀行券の引換基準2
  • 面積が5分の2未満の場合は銀行券としての価値は無く失効
  • 損傷銀行券の引換基準3

破れるなどして残った紙幣の面積が3分の2以上の場合は全額と交換してもらえる。そして、残った紙幣の面積が5分の2以上で、3分の2未満の場合、つまり半分前後残っていればその紙幣の半額のお金と交換してくれる。一万円札の場合は5000円、五千円札の場合は2500円、そして千円札の場合は500円と交換できる。

ただし、上記の条件は日本銀行におけるもので、最寄の銀行では程度により判別ができないなどの理由で交換を断られる場合もある。その場合は日本銀行に持って行くしかないが、往復の交通費や時間を考えると、破れた千円札の交換はあまり意味のないことかもしれない。

ちなみに、貨幣についても日本銀行において引換基準があり、「模様の認識ができる貨幣」を対象として、以下のように記載している。

  • 金貨の場合、量目の98%以上のものについて、額面価格の全額をもって引換える
  • 金貨以外の貨幣の場合、量目の2分の1を超えるものについて、額面価格の全額をもって引換える
  • ただし、災害その他やむを得ない事由により量目が減少した貨幣については、上記の基準にかかわらず、模様の認識ができることを条件に額面価格の全額をもって引換える

また、日本銀行は、手数料を徴収することなく損傷現金の引換えを行うとしている。破れた紙幣や変形した貨幣など価値がないと諦めずに、銀行に相談してみると交換できるかもしれない。

リンク日本銀行

2019/5/19

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カテゴリー「生活・科学

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