旅館の部屋に置かれていることが多い「座椅子」。その座椅子には座るところに穴が開いていて、その上に座布団が置かれる。
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この穴は旅館の従業員にもお客さんにも両方に優しい穴である。
穴が開いている1つ目の理由は、仲居さんが持ち運びがしやすいことである。座椅子に穴があることで、その分軽くなる。そして、運ぶ時にその穴に手を入れると持ちやすく、楽に運ぶことができる。また、座椅子を重ねても同様に持ち運びがしやすい。
2つ目の理由は、穴があるとその上に置かれる座布団が滑らないことである。穴の開いていない座椅子だと座布団が滑ってしまい座りづらい。穴があると、穴に直接重みが加わり、座布団と畳との間に摩擦が生じ、座布団が滑りづらくなる。
ちなみに、座布団は正方形ではなく縦と横の長さが少し違い、縦長で使用することとされている。また、座る時など座布団を足で踏まないのがマナーとなっている。
2019/5/9
カテゴリー「生活・科学」