「つくね」と「つみれ」の違いは使用される材料の違いと思われがちだが、言葉の語源から考えると調理法の違いである。
「つくね」は漢字で書くと「捏ね」となる。その語源は「捏ねる」で、生地を手でこねて混ぜ、丸めて形を作るという意味である。そのため、「つくね」は鶏肉や豚肉などのひき肉を材料にしたものという意味ではなく、魚肉のすり身やその他の食材を使用した「つくね」も存在する。「つくね」はその材料に依存せず、生地を手や器具で団子状や棒状に成形した(=捏ねた)ものの総称である。
「つみれ」は漢字で書くと「摘入・抓入」となる。「つみいれ(摘み入れ・抓み入れ)」ともいい、その語源は動詞の「摘み入れる」である。魚肉のすり身を材料に使用することが多い「つみれ」だが、「つくね」と同様にその材料に依存せず、鶏肉や豚肉のひき肉も使用される。事前に成形せず、生地を手やスプーンなどで摘み取って煮汁や鍋に入れるものが「つみれ」である。
このように「つくね」と「つみれ」の違いはその材料ではなく、調理法である。「つくね」は団子状などに成形してあるため、焼く(焼き鳥)、煮る(鍋物)、揚げる(揚物)などの調理もできる。また、「つくね」と「つみれ」を合わせて「丸(がん)」と総称することもある。
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2019/6/28
カテゴリー「食べ物」