蚊が人の血を吸う理由

夏になると蚊に刺されることも多くなり、蚊を駆除するための蚊取り線香は夏の風物詩の一つにもなっている。

蚊

そんな蚊は人を刺して血を吸うイメージがあるが、実際に蚊が主食にしているのは花の蜜や果実の汁、樹液などである。口の部分から長いストローのようなものを伸ばして花の蜜を吸う。蚊のエネルギー源は糖分で、蚊は血を吸わなくても花の蜜などだけで生きていけると考えられている。

実は血を吸うのは蚊のメスだけである。蚊のメスは産卵のために卵巣を発達させる必要があり、その栄養源のタンパク質を人や動物の血から得ている。

蚊は人が出す炭酸ガスや皮膚のにおい・温度を感知して吸血する源を探し求めている。人が蚊に刺されてかゆくなるのは、血が固まらないようにするための成分が原因である。蚊が血を吸う際にこの成分を含む唾液を人の皮膚に注入し、アレルギー反応が起きてかゆくなる。

蚊の寿命は1ヵ月ほど。最も恐ろしいのは蚊に刺されることで感染症にかかることである。その感染症として、マラリアやフィラリア、日本脳炎、デング熱、黄熱、ジカ熱などが知られている。蚊が媒介する病気で亡くなる人は1年間で約80万人以上ともされ、蚊は地球上で人を最も殺している生物でもある。

リンクアース製薬Wikipedia

2019/8/9

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カテゴリー「生き物

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