クローバーは、マメ科シャジクソウ属の多年草で、シロツメクサ(白詰草)の別名。普段見られる三つ葉の変異体が「四つ葉のクローバー」である。
クローバーの葉っぱは、遺伝子で3枚になるように決まっている。四つ葉の4枚になる原因については遺伝的要因と環境要因の2つが議論されている。遺伝子の突然変異も考えられるが、その確率は約10万分の1である。その四つ葉の割合は、偶然見付けるのはほぼ不可能と考えられる。
一般の人が見付けられる四つ葉は、環境要因によるもので、成長する途中で言わば事故に遭ったものである。その事故とは、たまたま人に踏まれたり、草刈り機に当たったりといった外的要因のことである。
クローバーが成長する春から夏にかけて茎の先端に「原基(げんき)」と呼ばれる葉っぱの基となる細胞群が育つ。原基は成長すると3つに分かれて3枚の葉になる。3つに分かれるまでの約2~3日の間に、人に踏まれるなど傷付けられると、3つに分かれるところが4つに分かれる。そして、そのまま成長することで四つ葉となる。
都会で見付けられる四つ葉のクローバーのほとんどは、事故に遭って傷付いてもたくましく生き延びた結果である。そのため、四つ葉は人が遊ぶ公園や河原のような場所によく見られる。また、成長する時期の6月から9月頃によく見られる。
ちなみに、四つ葉のクローバーを見付けた人には幸運が訪れると昔から言われている。四つ葉のクローバーの小葉は、それぞれ、希望・誠実・愛情・幸運を象徴しているとされる。
四つ葉のほかにも、五つ葉・六つ葉・七つ葉・八つ葉なども発見数は少ないながらも確認されている。ギネス世界記録としては、2009年5月に岩手県花巻市で56葉のクローバーが発見され、最多記録として認定されている。また、4月28日は「よ(4)つ(2)ば(8)」(四つ葉)と読む語呂合わせから「四つ葉の日」となっている。
リンク:Wikipedia
2019/8/28
カテゴリー「生き物」