「ややこしい」の語源・由来

「ややこしい」は、こみいって分かりにくい、複雑で面倒だ、厄介だ、紛らわしい、などの意味である。西日本の地域でよく用いられる言葉である。

泣いている赤ちゃん

関西地方などでは「赤ちゃん」「赤ん坊」のことを「ややこ」という。赤ちゃんは可愛いが、時に泣き出す。まだ言葉が話せず、なぜ泣いているのか分からないことも多く、赤ちゃんの世話は難しい面もある。その世話のわずらわしさから、複雑で面倒だ、などの意味になったとされる。

ややこしい問題、ややこしい道、説明がややこしくて分からない、今日の天気はややこしい、などのように使われる。

「ややこ」は漢字では「稚児」または「嬰児」と書く。「ややこ」の語源は、小さい子、次第に大きくなる子という意味の「漸漸(やうやう)子」に由来する説や、泣き声の「ヤヤ」から「ヤヤと泣く子」に由来する説がある。

また、「赤ちゃん」の対義語は「大人」であり、これに由来して「ややこしい」の対義語は「大人しい」である。「大人しい」は、性質や態度が穏やかで素直だ、落ち着いて静かだ、大胆さがあまり感じられない、などの意味である。

リンクWikipediaコトバンク

2019/11/10

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