「うるう年」は、太陽暦では2月を29日とし1年を1日多い366日とする年のことである。その追加された日は「うるう日」と呼ばれる。
「うるう年」は漢字では「閏年」と書き、「じゅんねん」とも読む。ちなみに、英語では「うるう年」を「leap year」または「intercalary year」、「うるう年」ではない「平年」を「common year」と呼ぶ。
暦の調整のために追加される日や月、秒はそれぞれ「うるう日」「うるう月」「うるう秒」であり、総称して「うるう(閏)」と呼ぶ。
「閏年」は中国から入って来た言葉で、「閏」の漢字は元々日本にはなかった。漢字の「閏」の由来については諸説あるが、古く中国では暦からはみ出した日は、王が門の中に閉じこもって仕事をしないという決まりがあった。「閏」はその字を見ても分かるように、門の中に王がいることを表す字である。
そして、当時の日本人には読めなかった「閏」という字を「潤」の字に当てはめた。「潤」は日本にあった字で「うるう」や「うるむ」と読むことから、「閏年」を「うるう年」と読むようになったとされる。「うるう年」は「閏」と「潤」の漢字が似ていたことに由来する言葉である。
※関連する記事として、2月29日の「うるう日」についての詳細は「こちらの記事」を参照。
2020/2/18
カテゴリー「語源・由来」