「きんぴらごぼう」の名前の由来

「きんぴらごぼう」は、ゴボウをささがき、または千切りにして油で炒め、砂糖や醤油で味をつけ、唐辛子で辛味をきかせた料理である。

きんぴらごぼう

「きんぴらごぼう」の「きんぴら」は漢字では「金平」と書く。この「金平」という名前は、江戸時代に流行した人形浄瑠璃「金平浄瑠璃(きんぴらじょうるり)」という物語に由来するとされる。

金平浄瑠璃とは江戸で盛んに行われた人形演劇で、その主人公の坂田金平(さかたのきんぴら)は怪力で勇敢な人物であり、江戸の人々の間で大変人気があった。なお、この坂田金平は金太郎としても知られる坂田金時(さかたのきんとき)の息子という設定であった。

そんな坂田金平の武勇伝から強く丈夫なものを「きんぴら」と呼ぶようになった。そして、ゴボウのしっかりとした歯応えや唐辛子の強い辛さが、坂田金平の強さに通じることから、この料理は「きんぴらごぼう」と呼ばれるようになった。

また、江戸時代からゴボウは元気が出て、精力がつく食材とされた。そのため、「きんぴらごぼう」は食べると強い坂田金平のようになれる料理とも言われていた。

リンクWikipediaコトバンク

2020/3/7

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カテゴリー「語源・由来

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