「油」の語源・由来

「油(あぶら)」とは、水に溶けず、水よりも軽い可燃性物質の総称である。動物性・植物性・鉱物性があり、食用・燃料用・産業用など多くの用途がある。

「あぶら」の漢字は、一般的に「油」または「脂」と書く。例外もあるが、常温の時に液体のものは部首が「さんずい」の「油」、常温の時に固体で動物性のものは部首が「にくづき」の「脂」の漢字を使用する。

大昔の人々は植物性の油や動物性の脂を使用しており、化石燃料と呼ばれる石油などの鉱物性の油を使用するようになったのは、後の時代になってからである。そのため、大昔の人々にとって身近なあぶらは植物性または動物性のあぶらだった。

語源に関係するのは動物性のあぶらである。どのようにすれば獣の肉からあぶらが出るか。それは肉を「炙る(あぶる)」ことである。獣の肉を「炙る」と出るものなので、「あぶる」が転じて「「あぶら」になったという説があり、これが有力とされる。

他にも、あぶらは溢れ出てくるものなので、「溢れ(あふれ)」が転じて「あぶら」になったという説もある。また、「あぶら」の漢字として「膏」と書く場合もある。「膏」は、「脂」の中でも特に肉のあぶら、脂肪を意味する漢字である。

リンクWikipediaコトバンク

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2020/1/22

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