関西国際空港のコードが「KIX」の理由

関西国際空港(Kansai International Airport)は、大阪市の南西35㎞に位置し、日本初の海上空港として1994年(平成6年)に開港した。

空港には「3レターコード」または「IATA空港コード」と呼ばれるアルファベット3文字で表記される空港コードが付けられている。成田国際空港は「NRT」、東京国際空港(羽田空港)は「HND」、大阪国際空港(伊丹空港)は「ITM」であり、その3文字で空港の名前を想像できる場合が多い。

その他、海外でも同様に3レターコードが付けられており、アメリカのジョン・F・ケネディ国際空港は「JFK」、マレーシアのクアラルンプール国際空港は「KUL」、フランスの パリ=シャルル・ド・ゴール空港は「CDG」、韓国の済州(チェジュ)国際空港は「CJU」、トルコのイスタンブール・アタテュルク空港は「IST」となっている。

関西国際空港(KIX)

そんな中で、関西国際空港の3レターコードは「KIX」であり、何の略か分からない「X」の文字がある。世界には4100以上もの空港があり、それぞれにコードが付けられているが、これは早い者勝ちである。

関西国際空港が開港したのは1994年のことである。この際に英語の「Kansai International Airport」の頭文字から取って「KIA」としたかったが、この時すでにパプアニューギニアのカイアピット空港(Kaiapit Airport)が「KIA」を取得していた。

しかも、「KI」に続くアルファベットは「I」と「X」しか残っておらず、仕方なく「キックス」と発音できる「KIX」になったという経緯がある。

ちなみに、航空会社にも「2レターコード」または「IATA航空会社コード」と呼ばれる固有の略称コードがあり、日本航空のJALの場合はAが省略されて「JL」である。

しかし、全日本空輸のANAの場合は何故か「NH」となっている。これは全日本空輸の前身の社名である日本ヘリコプター輸送(Nippon Helicopter)に由来するためである。当時、世界では国主導の航空会社経営が多い中で、ANAは1952年(昭和27年)にヘリコプター2機からスタートした世界的にも珍しい航空会社である。

リンクWikipediaコトバンクANA

2020/3/15

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カテゴリー「乗り物

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